第12回 9月26日(日)邑南町:ぶどう編

前回7月25日のツアーで好評をいただき、本日は、邑南町から2回目の開催です。邑南町役場から5名の農業者とともにお伝えしました。出演者多数の賑やかなスタジオです。最初は、役場の方から邑南町のぶどうと就農支援策の概要を説明してもらいました。

オンライン産地ツアー邑南町説明資料(PDF)

 

司会の高橋(左)、邑南町役場の土居さん(中央)、山根さん(右)です。町独自の就農研修制度“アグサポ隊”の紹介とともに、研修生の生活風景や町の魅力なども紹介していただきました。

おーなんアグサポ隊チラシ(PDF)

 

ここからは、5人の農業者のみなさんに就農に関する様々なことを聞きました!インタビュアーは、邑南町役場の山根さんです。

ブドウ農家の寺本さん(右)は、シャインマスカットや神紅を栽培、地元邑南町が出身です。野菜農家の片山さん(中央)は、島根県出身で就農8年目です。花き農家の西森さん(左)は、就農5年目、広島から移住し、アグサポ隊の研修を経て、現在トルコギキョウなどの切り花の栽培をしています。

アグサポ隊研修2年目の日向さん(右)は、大阪府出身でブドウの専業農家になることを目指しています。同じくアグサポ隊の福原さん(左)は、今年度、県外からUターンしてブドウ農家を目指しています。

Q 就農の動機について教えてください

A(片山さん)自分のペースで働けること、色々と思考錯誤しながらできることが魅力的。また、やり方がたくさんあるから正解がなくやりがいがあります。

A(日向さん)自分の器量、アイディアを生かせる仕事だと思います。また、定年がなく自分次第で何歳まででも働けるところです。

Q 邑南町に移住してみてこれまでの感想は?

A(片山さん)雪がかなり降るので準備はしっかりしないといけないと感じました、車は4WDだと安心です。色んな虫が家の中に入ってくるので、最初はビックリしました。でも慣れたら大丈夫です。

A(日向さん)周りの方が親切でした。星がとても綺麗です。住んでいる所は山手ですが、車で1時間くらい走れば海なので、自然が豊かで子供にとってもいい環境だと思います。

Q 移住してきて地域の関わりやつながりを、どのように保ってきましたか?

A(西森さん)毎日畑に出て、真面目に農業に取り組んでいるところを地域の人に見てもらうこと。地域のイベントに積極的に参加をして地域の人に顔を覚えてもらうこと、笑顔で挨拶することを心がけています。地域活動をしていると、ご飯に招かれたり、農機具を貸してもらったりとよいこともあります。

Q アグサポ隊を選択した理由とここまでやってきて良かった点を教えてください。

A(日向さん)すぐに農家になる自信がなかったので、3年間の研修期間があることが心強かったです。またその間に収入があることも決め手になりました。

A(福原さん)ブドウで就農予定の場合は、リースハウス事業があり就農時のハウス費用が抑えられる点が魅力的でした。またプライベートな時間が増え、子育ても積極的に参加できています。

 

Q 農業を始めて見た率直な感想、また、困難だったことやその時の解決方法を教えてください。

A(寺本さん)自分で改善点を見つけ少しでも良い方向に持っていけると、また次も頑張ろう!と思えて楽しいです。雨が多いため病気の発生が多いことが困難に感じています。防除回数や病気になった枝や木を園外に持ち出すなどしています。一度に病気が減ることはないですが、コツコツと対策を続けていく必要があります。困ったときは、町やJAが相談に乗ってくれる体制で安心しています。

A(西森さん)売り上げが思うように上がらない、手が回らない時など人手が欲しいと感じることがあります。認定新規就農者になるための5年間の就農計画ですが、やってみると大分計画が変わりました。コストが高くなり、単価が低いものだと利益より手間かかる現状です。資金繰りには苦労しました。補助金がないと設備が整いません。冬の農産物の品目がかなり限られるので、収入安定のためにハウスでほうれん草を栽培したり、苗農家のバイト等をしています。

Q これから邑南町で就農を考えている方にアドバイスをお願いします

A(片山さん)就農するかどうかは急いで決める必要はないと思います。資金面や本当にできるかどうかはしっかりと見極めることが大事だと思います。

Q今後の夢や構想を聞かせてください

A(西森さん)伸びしろのある農業のおもしろさ、やりがいを皆さんに伝えていきたいです。

A(寺本さん) ブドウの種類を増やすこと、規模拡大に向けて準備を進めていきたいと思います。

A(片山さん)周年雇用ができるように頑張りたいと思います。

A(日向さん)まずは農業の収入のみで生活できるようになりたいです。

A(福原さん)家族を養えるだけの収入を得ることが最初の目標です。

 

参加者のみなさんからの質問タイム

Q 50歳を超えていますが、アグサポ隊の応募は可能ですか?

A 選考がありますが、可能です。

Q ブドウの苗の購入金額はいくらぐらいでしょうか?

A おおよそ、1本あたり5千円前後になります。

Q 冬時期に作付けが限られると聞きましたが、冬の副業はありますか?

A 苗農家の手伝い、漬物工場のアルバイト、JAの白ネギ出荷調整作業等、道の駅のアルバイトなどです。

Q アグサポ隊の研修中に国の支援制度(農業次世代人材投資事業)の併用は可能ですか?

A 併用はできません。

以上、邑南町より就農支援情報をお伝えしました!