第10回 8月22日(日) 大田市 アスパラガス編

好評を頂いています「しまねオンライン産地ツアー」。10回目は大田市のアスパラガスをテーマにJAの集出荷場から中継しました。出演者は左から、しまね農業振興公社の髙橋(司会)、アスパラ生産者の岩田さん、JAしまねの市川さん、大田市役所の渡邊さんです。

 

JAしまね市川さんから産地紹介です。「『石見銀山アスパラガス生産組合』が産地を担っており、今めざましく成長しているところで、組合員数14名のうち9名はここ5年間で新規に栽培を開始した人達。新規就農者らの参加により、産地は大変活気づいています。新しい仲間の参入を心から歓迎しています。

大田市のアスパラは『高うね栽培』を取り入れています。アスパラは通常、高さ20センチ程度の平うねを立てて栽培するのですが、『高うね栽培』ではこのようにナミ板や支柱を使って高さ60cmくらいまで土を盛り、花壇のような培地で栽培します。こうすることで楽な姿勢で収穫作業を行うことができますし、アスパラの生育に適した培土を効率よく利用できます。」

 

Uターン就農して5年目の岩田さんにインタビューしました。

「大田市がアスパラに力を入れていたことや、選果場が整備されている点に魅力に感じ、アスパラを選定しました。農業はしんどいとよく言われますが、本気でアスパラに向き合っていれば、しんどさよりも楽しさ、面白さを感じる時間の方がはるかに長いです。何かにハマりやすい性格の方は、農業に向いていると思います。これまでの経験や蓄積してきた知識・技術を全て提供するつもりでいますので、ぜひ一緒にアスパラを作りましょう。」

 

続いて令和2年に21aのアスパラ栽培を開始した石原さん(右)のほ場から現地中継です。石原さんはもともと水稲栽培を行っていたのですが、大田市がアスパラを推進しており、リースハウス事業の活用も可能であることから、栽培に至りました。

「まだ栽培2年目で肥料や灌水方法などが分からない点も多くて苦労していますが。石見銀山アスパラガス生産組合は、定期的に生産者全員を集めた勉強会を行っていますので、こうした機会を通じてみなさんと一緒に解決できるよう日々頑張っています。大田市は、アスパラガスの産地化に向けて走り始めたばかりの地域ですが、このスタートラインに一緒に立たせてもらえたことが一番の良かった点であると思っています。ぜひ大田市で一緒に頑張りましょう。」

 

大田市役所の渡邊さんからは就農までのプランを紹介です。

「まずは1年間の産業体験に取り組んでもらい、2年目からは島根県立農林大学校で、より実践的な技術や経営知識を習得してもらいます。農林大学校は大田市内にあるので、農業研修を行うには非常に恵まれた環境にあると言えます。

定住支援策にも力を入れています。▶空き家バンク検索サイト『どがどが』もご覧下さい。

関係機関で新規就農支援チームをつくってみなさんをしっかりサポートさせて頂きます。大田市のアスパラで新規就農する方には、JAと連携してリースハウスが利用できるように準備させて頂きます!」

 

以上、活力あふれる大田市のアスパラガスの就農情報をお届けしました。当ツアーの関連資料も参考にしてください。

「オンライン産地ツアー大田市説明資料(PDF)」